TOEIC のスコアの有効期限は2年? 過ぎたら公式認定証は再発行できる?

Otteric 編集部 ・ 公開

要約

TOEIC L&R のスコアの有効期限は、IIBC によると、テスト開発元の ETS が「2年」と設定しています。ただし 2年を超えるスコアを受け付けるかどうかは、提出先の企業・大学・学校が決めます。「2年」という数字は、紙の公式認定証の再発行にも出てきます。再発行できるのは公開テストの試験日から2年以内で、2年を過ぎると再発行できません(1部550円・税込)。一方、デジタル公式認定証は試験日から5年間ダウンロードできます(2023年4月以降の公開テストが対象)。IP テストの結果は、試験日の翌々年度末まで再発行を申請できますが、公開テストの公式認定証とは別のものです。2年を過ぎたスコアを使えるかは、提出先の募集要項で確かめます(IIBC 公式サイトで確認)。

「TOEIC のスコアに有効期限はあるのか」「2年を過ぎたら、もう使えないのか」「公式認定証をなくしたが、再発行できるのか」。調べると「2年」という数字がいくつかの場面で出てくるので、何の期限なのかが分かりにくいところです。

このページでは、IIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)の公式の案内だけを使って、スコアの有効期限、公式認定証の再発行の期限、デジタル公式認定証の期間、IP テストの扱いを分けて整理します。企業・大学の「2年以内」の決まりは、提出先ごとに違います。公式の案内と、大学の募集要項の実例を1つ載せます。

TOEIC のスコアに有効期限はある?

IIBC のよくある質問「スコアに有効期限はありますか?」には、次のことが書かれています。

  • スコアは、受験した時点の英語力を評価したものです。英語力は時間とともに上がることも下がることもあります。
  • テスト開発元の ETS は、できるだけ最新のスコアを使うことを勧めていて、スコアの有効期限を2年と設定しています。
  • 採用や出願でスコアを提出するとき、2年を超えるスコアを認めるかどうかは、各機関・団体・学校の方針によります。
  • 機関によっては独自の有効期限を設けているので、提出する前に確かめてください。

つまり、公式の案内は「2年が目安。でも、使えるかどうかは提出先が決める」です。2年を過ぎた瞬間にスコアが無効になる、という書き方はされていません。同時に、2年以内なら必ず受け付けられる、という保証もありません。2年より短い期間(たとえば1年以内)を求める提出先もありえます。

2年を何日から数えるか(試験日か、公式認定証の発行日か)は、IIBC のよくある質問には書かれていません。数え方は提出先の募集要項に従います。

「2年」「5年」はそれぞれ何の期限?

混ざりやすい期限を、表にまとめました。

何の期限か期間起点出典
スコアの有効期限(ETS の設定)2年公式の案内に記載なしIIBC よくある質問
紙の公式認定証の再発行2年以内試験日公式認定証の再発行
デジタル公式認定証のダウンロード・表示5年試験日公式認定証の再発行、2023年4月20日のお知らせ
IP テストの結果の再発行翌々年度末まで試験日IP テストの再発行

スコアそのものの「2年」は目安で、紙の公式認定証の再発行の「2年」は手続きの期限です。意味が違うので、「2年を過ぎたから、もうスコアは使えない」とも、「再発行できるから、いつまでも使える」とも言えません。

2年を過ぎたら、どうなる?

紙の公式認定証は、再発行できない

IIBC のよくある質問「2年以上前に受験した際の公式認定証を再発行できますか?」の答えは、「試験日から2年を経過しますと、公式認定証の再発行はできません。」です。続けて「再発行は、試験日から2年以内にTOEIC申込サイトからお手続きし、お支払いいただいた場合に承ります」とあるので、申し込むだけでなく、支払いまで2年以内に済ませる必要があります。

デジタル公式認定証は、5年間ダウンロードできる

公開テストを受けた全員に、デジタル公式認定証が発行されます。公式認定証の再発行のページには、「試験日から5年間いつでもダウンロードが可能です」とあります。提供開始のお知らせには、5年を過ぎるとURLを開いても表示されなくなる、とあります。

そのため、紙の公式認定証が再発行できなくなった後も、5年以内なら、デジタル公式認定証を PDF で保存し直せます。ただし次の3点に注意が要ります。

  • 対象は2023年4月以降の公開テストです。 IIBC のよくある質問では、デジタル公式認定証が出るのは2023年4月以降の試験とされています。それより前の試験には、デジタル公式認定証がありません。
  • 提出先がデジタルで受け付けるとは限りません。 IIBC は、企業・大学などで使えるかどうかは、受験者があらかじめ確かめる必要があると書いています。
  • 2年を過ぎたスコアを受け付けるかは、別の話です。 デジタル公式認定証が取り出せることと、提出先がそのスコアを有効と認めることは別です。

スコアそのものを、2年後にどう確かめられるか

IIBC は、電話やメールでのスコアの案内をしていません(よくある質問)。確かめる方法は、TOEIC 申込サイトにログインして結果を見るか、公式認定証の再発行を依頼するかです。2年を過ぎたあとに、申込サイトの画面でスコアを見られるかどうかは、今回確かめた公式の案内に記載がありません。

また、再発行のときは、受験者本人が再発行したい試験日を指定します。「一番高いスコア」を指定しての再発行はできません(よくある質問)。

公式認定証を再発行するには?

公開テストの紙の公式認定証の再発行は、IIBC の再発行のページによると、次のとおりです。

項目内容
期間試験日から2年以内
手数料公式認定証1部につき550円(税込)
支払いクレジットカード、またはコンビニエンスストア
手続きTOEIC 申込サイトにログイン後、「テスト結果の確認」から「公式認定証の再発行」を選び、支払い
発送手数料の支払い完了後、4営業日以内(土・日・祝日・年末年始を除く)
8営業日を過ぎても届かないとき受験者本人が IIBC 試験運営センターに電話で問い合わせ

ほかに、次のことが書かれています。

  • 2025年4月以降の公開テストは、紙の公式認定証が申込時に「希望する」を選んだ人にだけ発送されます。 「希望しない」を選んだ人も、あとから再発行を申し込めます。
  • 紙の公式認定証の海外への発送は行っていません。 海外に提出するときは、デジタル公式認定証を使うよう案内されています。
  • ログインできないときも、試験日から2年以内なら再発行できます。 TOEIC 申込サイトにログインできない場合や、アカウントを利用停止した場合は、問い合わせフォームから連絡します(よくある質問)。

IP テストの結果は、別の仕組み

大学や会社で受けた IP テスト(団体特別受験制度)には、デジタル公式認定証はありません(提供開始のお知らせで、IP テストは対象外とされています)。再発行されるのは、公開テストの公式認定証とは別の書類で、手続きも公開テストとは別です。IP テストの再発行のページには、次のとおり書かれています。

  • 期間: 各試験日の翌々年度末まで。たとえば2025年3月の受験なら2027年3月末まで、2025年4月の受験なら2028年3月末までです。
  • 手数料: 1通550円(税込)。マークシート方式の結果を速達で送るときは、別に300円です。
  • 支払い: クレジットカードのみ。本人確認書類の画像のアップロードが必要です。
  • 注意書き: 再発行される結果は「公開テストの公式認定証とは異なります」。

IP テストと公開テストの違いは、TOEIC の IP テストと公開テストの違いで扱っています。「公式認定証の提出」を求められる場面では、IP テストの結果は出せません。

企業・大学の「2年以内」は、どう決まっている?

IIBC の案内に、企業・大学ごとの基準の一覧はありません。基準は提出先の募集要項で決まります。実例を1つ載せます。

東北大学の工学研究科のサイトに載っている、博士課程前期2年の課程の令和7(2025)年10月入学分の入試の案内(TOEIC・TOEFL 等の利用について)には、次のことが書かれています。

  • 入学試験の実施日から過去2年以内に受験した TOEFL または TOEIC のスコアシートを、出願のときに提出する。
  • TOEIC は公式認定証(Official Score Certificate)を提出する。
  • 団体受験用の TOEIC-IP テストは認めない。
  • スコアの提出に間に合う最後の TOEIC の回を、デジタル公式認定証の発行予定日とあわせて示している。

この実例から分かるのは、次の3つです。1つめは、「2年以内」の基準日が、提出した日ではなく入試の実施日になっていることです。2つめは、数えるのが受験日(試験日)であることです。3つめは、公式認定証が出せる公開テストが前提で、IP テストは対象外ということです。ほかの大学・企業が同じ決まりとは限りません。応募する年度の募集要項を、自分で読んでください。

提出先に確かめるときは、次の4つを聞くと、あとで困りません。

  1. 有効なスコアは、何年以内か。
  2. 年数は、試験日から数えるのか、提出日・出願日から数えるのか。
  3. 提出するのは紙の公式認定証か、デジタル公式認定証でもよいか。
  4. IP テストの結果は受け付けるか。

2年を過ぎそうなとき、どう動く?

提出先が2年以内を求めているなら、受け直すのが確実です。受け直すときは、公開テストの流れを逆算します。IIBC のテスト結果の案内によると、スコアが見られるのは試験日から17日後、デジタル公式認定証の発行は19日後です(日米の祝日の影響で遅れることがあります)。申込の締切は、年間テスト日程で見ると、2026年12月から2027年3月の回では、試験日のおよそ38〜46日前です。申し込みから認定証が出るまでを、約2か月と見ておきます。回ごとの日程はTOEIC 2026年12月〜2027年3月の日程にまとめています。

提出の期限が決まっている人は、次の順で動くと間に合いやすくなります。

  1. 提出先の募集要項で、有効期間と数え方を確かめる。
  2. 手元の公式認定証が、その期間に収まるかを見る。紙がなければ、再発行(試験日から2年以内)か、デジタル公式認定証(5年以内、2023年4月以降の試験)を使う。
  3. 期間を過ぎる(または過ぎそう)なら、デジタル公式認定証の発行予定日が提出期限に間に合う回に申し込む。

就職活動での提出については、就活の TOEIC は何点から書ける?で、書き方や企業の調査結果も扱っています。

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Otteric にできないこと

  • 公式スコアの証明・公式認定証の再発行はできません。 Otteric の予想スコアは公式のスコアではなく、提出先にも出せません。再発行は TOEIC 申込サイトで手続きします。
  • TOEIC の申込や、提出先の有効期間の案内はできません。 受験の申込は IIBC の TOEIC 申込サイトで行い、有効期間は提出先の募集要項で確かめてください。
  • TOEIC 公式(ETS・IIBC)の問題ではありません。 公式の問題で本番の形式を確かめたいときは、公式問題集を使います。

よくある質問

TOEIC のスコアに有効期限はありますか?

IIBC のよくある質問では、テスト開発元の ETS がスコアの有効期限を2年と設定しています。ただし、2年を超えるスコアを認めるかどうかは、提出先の企業・大学・学校の方針によります。機関によっては独自の有効期限があるので、提出前に確かめてください。

TOEIC のスコアは2年を過ぎたら使えませんか?

IIBC の案内には、2年を過ぎたらスコアが無効になるという書き方はありません。2年を超えるスコアを受け付けるかは提出先が決めます。2年以内を条件にしている募集要項も、もっと短い期間を求める提出先もあるので、募集要項で確かめてください。

TOEIC の公式認定証は、2年を過ぎても再発行できますか?

できません。IIBC のよくある質問に「試験日から2年を経過しますと、公式認定証の再発行はできません」とあります。再発行は、試験日から2年以内に TOEIC 申込サイトで手続きし、支払いまで済ませた場合に受け付けられます。手数料は1部550円(税込)です。

TOEIC の公式認定証の再発行には何日かかりますか?

IIBC の再発行のページでは、手数料の支払い完了後、4営業日以内(土・日・祝日・年末年始を除く)に発送されます。8営業日を過ぎても届かないときは、受験者本人が IIBC 試験運営センターに電話で問い合わせます。

2年を過ぎた TOEIC のデジタル公式認定証は取り出せますか?

IIBC によると、デジタル公式認定証は試験日から5年間ダウンロードできます。対象は2023年4月以降の公開テストです。ただし、提出先が2年を過ぎたスコアを受け付けるか、デジタルの認定証を受け付けるかは、提出先に確かめる必要があります。

TOEIC IP テストの結果は再発行できますか?

できます。IIBC の団体向けのページでは、各試験日の翌々年度末まで、1通550円(税込)で申請できます。公開テストの公式認定証とは異なる書類で、公式認定証が必要な提出先には使えません。

TOEIC の「2年以内」は、何日から数えますか?

IIBC のよくある質問には、スコアの有効期限の起点は書かれていません。紙の公式認定証の再発行は、試験日から2年以内です。提出先の「2年以内」は、東北大学の大学院入試の実例のように、入試の実施日から遡って受験日を数える場合があります。募集要項で数え方を確かめてください。