英検2級は TOEIC 何点くらい?公式の対照表から見る目安と、無料で確かめる方法
Otteric 編集部 ・ 公開
要約
公式の換算表はありませんが、CEFR を間に置くと目安は出せます。英検2級に合格すると英検の成績表では CEFR の B1 が表示され、TOEIC の公式対照表では B1 はリスニング275点・リーディング275点からです。リスニングとリーディングの両方が B1 の範囲に入るとすると、TOEIC L&R の目安は合計550〜775点です(英検協会と IIBC の公式サイトで2026年10月25日に確認)。ただし英検は4技能、TOEIC L&R は聞く・読むの2技能を測る別の試験なので、この数字は「同じくらいの段階」という目安にとどまります。実際の TOEIC の位置は、TOEIC 形式の診断で確かめるのが確実です。Otteric では、リスニングとリーディングの14問・約6分の診断で、いまのスコア帯と優先すべき Part が無料で分かります。
英検2級を持っている、あるいは2級に受かるくらいの力はある。では TOEIC を受けたら何点くらいになるのか。検索すると「550点」「600点前後」「550〜785点」などの数字が出てきますが、どれも出典がはっきりしなかったり、計算の仕方が書かれていなかったりします。
このページでは、英検を実施する日本英語検定協会と、TOEIC を運営する IIBC の公式ページに載っている数字だけを使って、英検の級から TOEIC L&R の目安を出す手順を示します。準2級・準2級プラス・準1級なども同じ方法で表にしました。数字は2026年10月25日に、英検「英検CSEスコア」と IIBC「TOEIC Program 各テストスコアと CEFR との対照表」で確かめました。
英検と TOEIC の公式の換算表はない
最初に押さえておきたいのは、英検協会も IIBC も、英検の級と TOEIC のスコアを直接結びつける換算表は出していないことです。両者は運営団体も、測る技能も、問題の形式も違います。
その代わりに、両方とも CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との対応を公開しています。CEFR は、外国語の熟達度を A1・A2・B1・B2・C1・C2 の6段階に分けた国際的な枠組みです(C2 が最上位)。英検のスコアが CEFR のどの段階にあたるか、TOEIC のスコアが CEFR のどの段階にあたるかがそれぞれ分かるので、CEFR を共通の物差しにすれば「同じ段階にあたる TOEIC のスコア」を出せます。
インターネットで見かける換算の多くも、この方法で計算されています。このページでは、その計算を公式の数字から一つずつたどります。
英検2級に合格すると CEFR は B1
英検では、5級〜1級のすべての級で、合否に加えて「英検CSEスコア」が成績表に出ます。合否もこのスコアで判定され、各級の合格基準スコアは変動しません(英検「英検CSEスコア」)。
2級の合格基準スコアは次のとおりです。
- 一次試験:1520(リーディング・リスニング・ライティングの3技能の合計)
- 二次試験:460(スピーキング)
一次・二次の両方に合格すると、4技能の合計は1520+460=1980以上になります。
英検の成績表には、この4技能の合計(4技能総合スコア)にもとづく「4技能総合CEFR」が表示されます。CEFR の境目は次のとおりです。
| CEFR | 英検CSEスコア(4技能総合) | この CEFR を算出できる級 |
|---|---|---|
| C1 | 2600〜 | 1級 |
| B2 | 2300〜 | 準1級・1級 |
| B1 | 1950〜 | 2級・準1級 |
| A2 | 1700〜 | 準2級・準2級プラス・2級 |
| A1 | 1400〜 | 3級・準2級・準2級プラス |
(出典:英検「英検CSEスコア」「CEFRレベルと英検CSEスコアの対応」、2026年10月25日確認)
2級に合格した人の4技能総合スコアは1980以上で、B1 の境目の1950を超えます。つまり、英検2級の合格者は、英検の成績表で CEFR B1 にあたります。
なお、2級で算出できる CEFR は A2 と B1 までです。英検協会は、算出範囲を上回った場合は「その級で算出できるCEFRレベルの上限」を表示するとしています。2級の成績表で B2 が出ることはないので、2級に余裕で受かった人の実力が B2 に届いているかどうかは、2級の成績表からは分かりません。
TOEIC の B1 は、リスニング275点・リーディング275点から
TOEIC 側の数字は、IIBC の CEFR 対照表にあります。IIBC は、TOEIC Tests でおおよそ A1〜C1 程度の英語力を測定できるとしていて、表の数字は「それぞれのレベルに対応する最低スコア」です。出典として ETS の調査(ETS(2008)など)が示されています。
TOEIC L&R の部分を抜き出すと、次のとおりです。
| CEFR | リスニング | リーディング |
|---|---|---|
| C1 | 490〜 | 455〜 |
| B2 | 400〜 | 385〜 |
| B1 | 275〜 | 275〜 |
| A2 | 110〜 | 115〜 |
| A1 | 60〜 | 60〜 |
(出典:IIBC「TOEIC Program 各テストスコアと CEFR との対照表」、2026年10月25日確認)
ここで注意したいのは、IIBC の表はリスニングとリーディングそれぞれの最低スコアで、合計点の表ではないことです。「B1 は合計550点」という言い方は、リスニングの275点とリーディングの275点を足したもので、IIBC が合計点として示している数字ではありません。
2級の目安は TOEIC 550〜775点(計算のしかた)
英検2級合格を B1 とみて、TOEIC の B1 の範囲を出します。
- リスニングの B1:275点から、B2 の400点の手前まで。TOEIC は5点刻みなので、275〜395点です。
- リーディングの B1:275点から、B2 の385点の手前まで。275〜380点です。
両方が B1 の範囲に入っているとすると、合計は 275+275=550点から、395+380=775点までです。英検2級の目安として「550〜775点」「550点前後から」といった数字が出てくるのは、この計算によるものです。
この範囲の読み方には、注意が2つあります。
- 下限の550点は「両方とも B1 の入口」です。 リスニングだけ B1 でリーディングが A2 の範囲(115〜270点)にとどまれば、合計は550点を下回ります。
- 上限の775点は「2級の上限」ではありません。 先に書いたとおり、2級の成績表は B1 より上を表示しないため、英検2級の合格者の中に B2 相当の人がいても区別できません。
英検の級 × CEFR × TOEIC L&R の目安(一覧)
同じ方法で、ほかの級も計算しました。合格基準スコアは英検協会、TOEIC のスコアは IIBC の公式ページの数字です。「TOEIC L&R の目安(合計)」は、リスニング・リーディングの両方がその CEFR の範囲に入るとした場合の合計で、このページで計算したものです。
| 英検の級 | 英検の目安(英検協会) | 合格基準スコア(一次+二次) | 合格時の CEFR | TOEIC リスニング | TOEIC リーディング | TOEIC L&R の目安(合計) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3級 | 中学卒業程度 | 1103+353=1456 | A1 | 60〜105 | 60〜110 | 120〜215点 |
| 準2級 | 高校中級程度 | 1322+406=1728 | A2 | 110〜270 | 115〜270 | 225〜540点 |
| 準2級プラス | 高校上級程度 | 1402+427=1829 | A2 | 110〜270 | 115〜270 | 225〜540点 |
| 2級 | 高校卒業程度 | 1520+460=1980 | B1 | 275〜395 | 275〜380 | 550〜775点 |
| 準1級 | 大学中級程度 | 1792+512=2304 | B2 | 400〜485 | 385〜450 | 785〜935点 |
| 1級 | 大学上級程度 | 2028+602=2630 | C1 | 490〜495 | 455〜495 | 945〜990点 |
(英検の目安と合格基準スコア:英検「各級の目安」・英検「英検CSEスコア」。TOEIC の数字:IIBC の CEFR 対照表。いずれも2026年10月25日確認)
どの級も、合格したときの4技能総合スコアは、その級で算出できる CEFR のいちばん上の段階の境目を超えます。たとえば準2級は合格で1728となり、A2 の境目の1700を超えます。そのため、表の「合格時の CEFR」は、その級の算出範囲の上限と同じになっています。
準2級と準2級プラスは、どちらも合格すると A2 なので、この方法では TOEIC の目安が同じになります。CEFR の1段階は幅が広く、級の違いまでは TOEIC のスコアに置き換えられない、ということでもあります。
英検は4技能、TOEIC L&R は2技能
CEFR で目安を出せても、英検と TOEIC は別の試験です。いちばん大きな違いは、測る技能の数です。
- 英検(3級〜1級):リーディング・リスニング・ライティングの一次試験と、スピーキングの二次試験で、4技能を測ります(英検「英検CSEスコア」)。
- TOEIC L&R:リスニング約45分・100問とリーディング75分・100問の、聞く・読むの2技能です。結果は合格・不合格ではなく、10〜990点のスコアで出ます(IIBC「TOEIC Listening & Reading Test とは」、問題形式)。
英検2級の合格は4技能の合計で決まるので、書く・話す力が高く、聞く・読む力がそれほどでもない人も、その逆の人もいます。TOEIC L&R で点になるのは、聞く・読むの2技能だけです。
形式の違いもあります。TOEIC L&R は約2時間で200問を解くマークシート式で、リーディングは75分で100問、1問あたり平均45秒です。この量と速さに慣れているかどうかは、英検の級からは分かりません。
成績表の「技能別 CEFR」を見ると、もう少し近づける
英検2級の成績表を持っているなら、4技能総合 CEFR より役に立つ情報があります。英検協会によると、2022年度以降の成績表には、技能別スコアにもとづいて技能別の CEFR レベルが表示されます(英検「英検CSEスコア」)。
TOEIC L&R が測るのは聞く・読むなので、英検の成績表のうちリーディングとリスニングの CEFR を見て、IIBC の表の同じ段階に当てはめると、4技能の合計で比べるより TOEIC の中身に近い目安になります。英検の技能別の CEFR の境目は次のとおりです。
| CEFR | 英検 リーディング | 英検 リスニング | TOEIC リーディング | TOEIC リスニング |
|---|---|---|---|---|
| B2 | 595〜 | 600〜 | 385〜 | 400〜 |
| B1 | 515〜 | 496〜 | 275〜 | 275〜 |
| A2 | 436〜 | 445〜 | 115〜 | 110〜 |
(英検:英検CSEスコア、TOEIC:IIBC の CEFR 対照表。2026年10月25日確認)
たとえば、2級の成績表でリスニングが B1、リーディングが A2 だったなら、TOEIC ではリスニングが275点以上の段階、リーディングが115〜270点の段階にあたる、という見方になります。2級で算出できる技能別 CEFR も B1 が上限なので、B1 と出た技能がそれより上かどうかは、やはり分かりません。
文部科学省の対照表について
「文部科学省の対照表では英検2級は TOEIC 何点」という説明もよく見かけます。英検協会は、4技能総合 CEFR の判定方法が、文部科学省の作業部会で示された平成30年3月版の「各資格・検定試験と CEFR 対照表」に基づくと説明しています(英検「英検CSEスコア」)。
一方、文部科学省の資料では、この対照表は大学入試英語成績提供システムに参加予定だった資格・検定試験を対象にしたものとされています(文部科学省「国費外国人留学生(大学推薦)推薦者の語学要件に関するQ&A」)。TOEIC L&R 単体のスコアと CEFR の対応を確かめるなら、TOEIC の運営団体である IIBC の対照表を見るのが確実です。このページの TOEIC の数字は、すべて IIBC の表によっています。
目安が当てはまりにくいケース
次のような場合は、英検の級から出した目安と、実際の TOEIC のスコアがずれやすくなります。
- 書く・話す力で合格点を稼いだ人:4技能の合計で合格していても、聞く・読むの2技能だけで比べると、B1 の入口に届いていないことがあります。
- 英検を受けたのがだいぶ前の人:英語の力は、英検に合格したあとも伸びたり落ちたりします。
- TOEIC の形式に慣れていない人:約2時間で200問を解く量と、リーディングを75分で解き切る速さは、英検とは別の慣れが必要です。
- 英検の成績表で上限の段階が出た人:2級の上限は B1 なので、実力が B1 より上でも表の数字には表れません。
英検の級は「だいたいどのくらいの段階にいるか」を知る手がかりにはなりますが、TOEIC のスコアそのものは、TOEIC 形式の問題を解いてみないと分かりません。
無料でいまの TOEIC の目安を確かめる方法
英検の級から出した目安を、TOEIC 形式の問題で確かめる方法を、時間のかからない順に挙げます。どれも無料で始められます。各サービスの問題数や登録の要否は、無料の TOEIC 実力診断の比較にまとめています。
- IIBC の公式サンプル問題を見る:問題形式のページから、Part 1〜7 のサンプル問題を解けます。本番の形を知るためのもので、スコアは出ません。英検との形式の違いを知るには、ここから始めるのが早道です。
- 10〜20問の短い診断でスコア帯を見る:数分で、いまのおおよその位置が分かります。英検から出した550〜775点の範囲の、どのあたりにいそうかの見当がつきます。
- Part 別の弱点を見る:英検ではリーディングとリスニングの技能別までしか分かりません。TOEIC は Part 1〜7 で形式が大きく違うので、どの Part で点を落としているかを知ると、勉強の順番が決まります。弱点の見つけ方はパート別の弱点チェックで詳しく書いています。
- 時間を計って模試を解く:本番の条件での点数に近づけたいなら、時間を計って解く模試で確かめます。
短い診断の結果は、問題数が少ないぶん、1問の正誤で動きやすい目安です。英検から出した目安と診断の結果が近ければ、その範囲を出発点に考えてよく、離れていれば診断の結果を優先して、Part 別の弱点から手をつけます。
同じことを Otteric でやると
Otteric は、TOEIC L&R 対策のアプリです。上の手順を、無料プランの中で進められます。
- 約6分の診断:リスニングとリーディングから14問を解き、いまのスコア帯と優先すべき Part が分かります。英検の技能別 CEFR よりも細かく、TOEIC の Part 単位で弱いところが見えます。
- 毎日の演習:診断の結果をもとに、毎日のおすすめ問題が決まります。1セット5〜10分の演習を、1日3セットまで無料で解けます。Part 1〜7 すべてに対応し、Part 別の集中練習も選べます。
- 30問模試:約18分の30問模試を、無料プランで月2回まで受けられます。結果に予想スコアが出ます。
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できないこともあります。Otteric は英検の級を TOEIC のスコアに換算する機能を持っていません。診断が示すのはスコア帯で、1点単位の点数でもありません。本番と同じ200問(約120分)の模試と、50問(約30分)・100問(約60分)の模試は、プレミアム(月額¥890、または年額¥7,500。税込・2026年10月時点)の機能です。
目的ごとの選び方
- 英検の級から、TOEIC のおおよその段階だけ知りたい人:このページの一覧表で十分です。2級なら B1、TOEIC では550〜775点が目安です。
- 英検の成績表が手元にある人:リーディングとリスニングの技能別 CEFR を見て、IIBC の CEFR 対照表の同じ段階に当てはめます。4技能の合計で比べるより近い目安になります。
- TOEIC の問題の形をまず見たい人:IIBC の公式サンプル問題。スコアは出ません。
- TOEIC 形式で、いまのスコア帯と弱い Part を数分で知りたい人:Otteric の14問・約6分の診断。ほかの無料診断は比較ページにまとめています。
- 600点まであとどれくらいかかるか知りたい人:600点までの期間の目安を見てください。
- 試験日がもう決まっている人:残り日数ごとのやることを直前対策のページにまとめています。
よくある質問
英検2級に合格できるレベルだと、TOEICは何点くらいですか?
公式の換算表はありませんが、CEFR で比べると目安が出ます。英検2級の合格者は英検の成績表で CEFR B1 にあたり、IIBC の対照表では B1 はリスニング275点・リーディング275点からなので、両方が B1 の範囲に入るとすると TOEIC L&R は合計550〜775点が目安です。
英検とTOEICの公式の換算表はありますか?
ありません。英検協会も IIBC も、英検の級と TOEIC のスコアを直接結びつける換算表は出していません。どちらも CEFR との対応を公開しているので、CEFR を共通の物差しにして目安を出します。
英検2級のCEFRはB1ですか?
2級に合格すると、4技能総合スコアが1980以上になり、B1 の境目の1950を超えるので B1 にあたります。2級で算出できる CEFR は A2 と B1 までで、B1 より上は表示されません。
TOEICのCEFR B1は何点からですか?
IIBC の公式の対照表では、TOEIC L&R の B1 の最低スコアはリスニング275点・リーディング275点です。合計点ではなく、リスニングとリーディングそれぞれの数字です。
英検準1級や準2級だと、TOEICは何点くらいが目安ですか?
同じ方法で計算すると、準1級は CEFR B2 で TOEIC L&R の合計785〜935点、準2級と準2級プラスは A2 で225〜540点が目安です。いずれも公式の換算ではなく、CEFR を介した目安です。
英検2級を持っていれば、TOEICで550点は取れますか?
取れるとは限りません。英検は4技能の合計で合否が決まり、TOEIC L&R は聞く・読むの2技能だけを測るため、リスニングかリーディングが B1 の入口に届いていなければ550点を下回ることがあります。英検の成績表の技能別 CEFR を見ると、より近い目安になります。
英検の成績表から、TOEICの目安をもっと正確に知る方法はありますか?
2022年度以降の英検の成績表には、技能別の CEFR レベルが表示されます。リーディングとリスニングの CEFR を、IIBC の対照表の同じ段階に当てはめると、4技能の合計で比べるより TOEIC L&R に近い目安になります。
英検2級くらいの力があるか、無料でTOEICの目安スコアを確かめられるテストはありますか?
あります。IIBC の公式サンプル問題で形式を確かめたうえで、無料の短い診断を受けるとスコア帯の見当がつきます。Otteric ではリスニングとリーディングの14問・約6分の診断で、いまのスコア帯と優先すべき Part が無料で分かります。