TOEIC 300〜600点はどのくらいのレベル?CEFR・公式の目安と375点からの次の一手
Otteric 編集部 ・ 公開
要約
300〜600点は、ETS・IIBC の対照では、おおむね CEFR の A2 から B1 に入るあたりです。CEFR の各段階の最低スコアは、リスニング・リーディングそれぞれで A2 が110点・115点、B1 が275点・275点です。B1 に両方とも届く目安が、合計では550点前後になります。公式の「合計点ごとの程度」の表はないので、この記事の合計点の表は、セクション別の公式の数字から組み立てた目安です。IIBC の「レベル別評価の一覧表」で見ると、300点台はリーディングで「簡単な語彙とよく使われる句は分かるが、言い換えが分からない」段階、600点前後も、リーディングは「簡単な言い換えなら答えられることもあるが、複数の文にわたる情報の結びつけは多くの場合できない」段階です。初受験で375点だった人は、点数の低さより、リスニングとリーディングのどちらが低いかと、どの Part で落としたかを先に見ると、次にやることが決まります。
Otteric の14問・約6分の無料診断も、その確認に使えます。
初めて受けて375点だった。あるいは「300点レベル」「500点レベル」と検索しても、書いてあるのが「TOEIC を初めて受ける人の点数」「英検3級くらい」といった印象ばかりで、結局いまの自分が何ができて何ができないのかが分からない。そんなときに知りたいのは、点数のラベルではなく、その点数帯で英語の何が足りていないかです。
このページでは、300点から600点までを100点刻みくらいで整理します。CEFR の最低スコアとレベル別評価は公式の資料の数字で、合計点への当てはめ(リスニングとリーディングの内訳)は編集部の例です。使った資料は、IIBC のレベル別評価の一覧表、IIBC のCEFR 対照表、ETS のCEFR 対応の資料、IIBC のTOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026です。
公式にあるのは「セクションごと」の目安
最初に押さえておきたいのは、TOEIC L&R の公式の目安は、合計点ではなくリスニングとリーディングのセクションごとに出ていることです。各セクションは5〜495点、合計は10〜990点で、5点刻みです(IIBC の DATA & ANALYSIS 2026)。
セクション別の目安は次の2種類があります。
- CEFR との対応:ETS が出している、各段階の最低スコアです(CEFR は外国語の熟達度を A1〜C2 の6段階に分ける国際的な枠組みです)。ETS は、きっちりした合否の線として使うことは勧めていません。
- レベル別評価(Score Descriptor Table):スコア帯ごとに、「このくらいの点数の人には、一般的に〜という長所と弱点が認められる」という説明です。
| CEFR | リスニングの最低スコア | リーディングの最低スコア |
|---|---|---|
| B2 | 400点 | 385点 |
| B1 | 275点 | 275点 |
| A2 | 110点 | 115点 |
| A1 | 60点 | 60点 |
(ETS・IIBC の資料の数字です。リーディングの C1 は専門家の45%の判断にもとづく数字なので、ここでは載せていません。)
300〜600点の範囲は、この表でいうと A2 の中ほどから、B1 に入るところまでです。リスニングとリーディングの両方が275点以上で B1 になるので、合計はおよそ550点以上です。ただし、リスニングが300点でリーディングが250点でも合計は550点になりますが、この場合リーディングは B1 に届いていません。合計の数字だけで段階が決まるわけではない点は、先に頭に入れておくと混乱しません。
各点数の程度:公式の数字から組み立てた目安
次の表は、合計点ごとに、リスニングとリーディングの例の内訳を置いて、CEFR と IIBC のレベル別評価を当てはめたものです。内訳は編集部が置いた例で、実際には人によってリスニングが高い人もリーディングが高い人もいます。参考までに、2025年度に IP テストを受けた大学1年の平均は、リスニング252点・リーディング200点・合計451点で、リーディングのほうが低めになる傾向があります(DATA & ANALYSIS 2026)。
| 合計 | 例の内訳(L / R) | CEFR(各セクション) | リーディングで認められる長所・弱点(IIBC) |
|---|---|---|---|
| 300点 | 165 / 135 | どちらも A2 | 簡単な語彙とよく使われる句が分かる。言い換えが分からず、問題文と同じ語句を本文から探して解く(リーディング220点以下の帯) |
| 400点 | 220 / 180 | どちらも A2 | 同上。リーディングは「限られた語彙しか理解できない」「一つの文中の情報さえ結びつけられないことが多い」段階 |
| 450点 | 250 / 200 | どちらも A2 | 同上(リーディング200点は220点以下の帯)。リスニングは270点以下の帯で、話の途中に出る情報や言い換えが苦手 |
| 500点 | 270 / 230 | A2(どちらも B1 の手前) | リーディングは225〜320点の帯に入る。簡単な語彙は分かり、簡単な言い換えなら答えられることもある。二つ以上の文にわたる情報の結びつけは多くの場合できない |
| 550点 | 300 / 250 | リスニング B1、リーディング A2 | 例の内訳ではリーディングが B1 の手前(225〜320点の帯)。リスニングは275〜370点の帯で、簡単〜中級の語彙の短い会話なら詳細が分かる |
| 600点 | 325 / 275 | どちらも B1 | リスニングは275〜370点の帯で、長い聴解文でも情報が繰り返されれば詳細が分かる。リーディングは225〜320点の帯の中ほどで、言い換えへの対応は限られ、情報の結びつけは短い範囲にとどまる |
表のリーディングの説明は、IIBC の一覧表の文言を短くまとめたものです。リーディングが225〜320点の帯の弱点には「言い換え、または情報の関連付けが必要な推測ができない」とあり、220点以下の帯の弱点には「事実に基づく情報の言い換えが理解できない」とあります。公式の弱点欄には、限られた語彙、言い換えの理解、文をまたぐ情報の結びつけが並んでいます。300〜500点のあいだは、単語と言い換えと文のつながりが中心的な課題だと読めます。
リスニングは、270点以下の帯の長所が「写真の主旨についての短い一文の説明が理解できる」「情報が最初か最後に出て、問題の表現と一致するときは詳細が分かる」、弱点が「解答に必要な情報が話の途中で出てくると詳細が理解できない」「言い換えられた情報が理解できない」です。275〜370点の帯になると、短い会話の詳細が分かるようになり、長い聴解文でも情報が少し言い換えられている程度なら詳細が分かります。
受験者全体の中での位置
点数帯の「程度」は、受験者全体の中での位置でも見ておけます。IIBC の DATA & ANALYSIS 2026(2025年度)のスコア分布から計算すると、次のとおりです。
| 区分 | 345点未満 | 345〜590点 | 595点以上 |
|---|---|---|---|
| 公開テスト(755,473人) | 約6% | 約39% | 約56% |
| IP テスト(1,056,506人) | 約23% | 約48% | 約29% |
(IIBC の階級に合わせた計算です。IP テストは企業・学校などの団体で受ける形式です。)
375点は、スコア分布の「345〜390点」の階級に入ります。この階級の人は、公開テストで4.8%、IP テストで9.8%です。珍しい点数ではなく、特に IP テストでは受験者の約23%が345点未満、約48%が345〜590点にいます。公開テストと IP テストの違いは公開テストと IP テストの違いにまとめています。
点数の色について
公式認定証の色で点数の程度が分かる、という説明を見かけることがあります。日本の IIBC の公式認定証の案内には、サンプルの画像に「実際の色・デザイン・文言とは異なる場合があります」とあるだけで、点数帯ごとに色が変わるという説明は見つかりませんでした。台湾の運営団体(忠欣公司)は、証書の説明で、点数帯ごとに証書の色(たとえば茶色は220〜465点、緑色は470〜725点)を分けています。日本で受けた人の点数の程度を見るなら、色ではなく上の CEFR とレベル別評価を使うほうが確かです。
375点だった人が、次にやること
375点は、たとえばリスニング205点・リーディング170点のような内訳なら、どちらも CEFR の A2 にあたります(内訳は人によって違います)。次の節目として分かりやすいのは、B1 の入り口になる両セクション275点、合計で550点前後です。375点から550点までは175点あり、勉強時間の目安はTOEIC 600点までの期間に今のスコア別にまとめています。
次にやることは、順番に3つです。
- リスニングとリーディングのどちらが低いかを成績表で見る。 公式認定証には、セクション別のスコアとパーセンタイルランク、スコアディスクリプターズ(長所の説明)が載っています。リーディングが低い人は、単語と文法の土台から。リスニングが低い人は、Part 1・2 の短い音声から始めます。
- どの Part で落としたかを知る。 成績表の数字はセクション単位なので、Part の弱点は、模試や演習の Part ごとの正答率で見ます。方法は苦手な Part を知る方法にあります。
- 土台の教材を1〜2冊に絞る。 IIBC の初心者向けの勉強法のページも、中学卒業程度の英文法の復習と頻出単語から入り、教材は1〜2冊に絞るよう案内しています(IIBC の初心者向けの勉強法)。具体的な順番と教材は、TOEIC 350点から500点を独学で目指す順番で比べています。
英検の級から目安を知りたい人は英検2級は TOEIC 何点くらいかに、英検の CEFR との対応から計算した数字があります。点数と正答数の関係はTOEIC は何問で何点?で、IIBC・ETS の説明を確かめています。
自分の点数の程度を確かめるなら Otteric
Otteric は、ブラウザで使う TOEIC L&R 専用の対策アプリです。上の「次にやること」の1と2に使える機能があります。
- 診断:会員登録の前に、リスニングとリーディングから14問・約6分で受けられます。いまのスコア帯と Part ごとの手応えが分かります。
- Part ごとの分析:演習や模試を続けると、プロフィールの「分析」で Part 1〜7 の正答率と、時間がかかりがちな Part が見られます。
- 予想スコアとその推移:解答の履歴から出ます。公式スコアの推移と並べて比べられます。
- 毎日の演習:苦手な Part をふまえた3セット(1セット5〜10分)が並び、無料プランでも1日3セット解けます。解説は根拠のハイライトと和訳つきです。
ただし、予想スコアは公式のスコアではないので、受験の判断は公式スコアで確かめてください。プレミアムは月額890円(税込)で、演習と模試が無制限になります。機能の一覧は Otteric の特長 にあります。
よくある質問
TOEIC 300点はどのくらいのレベルですか?
ETS と IIBC の対照では、リスニング・リーディングとも CEFR の A2 にあたります。IIBC のレベル別評価では、リーディングは簡単な語彙とよく使われる句が分かる段階で、言い換えが分からず、問題文と同じ語句を本文から探して解く傾向があるとされています。合計点ごとの公式の表はないので、セクション別の数字から組み立てた目安です。
TOEIC 375点は低いですか?
IIBC の DATA & ANALYSIS 2026 では、345〜390点の階級の人は2025年度の公開テストで4.8%、IP テストで9.8%でした。345点未満の人は公開テストで約6%、IP テストで約23%です。CEFR ではリスニング・リーディングとも A2 に入る点数帯で、伸びしろの見やすい点数です。
TOEIC 500点と600点はどのくらい違いますか?
CEFR の B1 の最低スコアはリスニング275点・リーディング275点です。500点前後(例:リスニング270点・リーディング230点)はどちらも B1 の手前の A2、600点前後(例:325点・275点)は両方が B1 に入ります。IIBC のレベル別評価では、600点前後のリーディング(例では275点)は、簡単な言い換えなら答えられることもあるが、複数の文にわたる情報の結びつけは多くの場合できない段階です。
TOEIC の点数ごとに公式の程度の表はありますか?
合計点ごとの公式の表はありません。公式にあるのは、ETS・IIBC の CEFR との対応(リスニング・リーディング別の最低スコア)と、IIBC のレベル別評価の一覧表(セクションのスコア帯ごとの長所と弱点)です。合計点の目安は、これらから組み立てることになります。
TOEIC の公式認定証は、点数で色が変わりますか?
IIBC の公式認定証の案内には、点数帯ごとに色が変わるという記載は見つかりませんでした。サンプル画像には「実際の色・デザイン・文言とは異なる場合があります」とあります。台湾では運営団体の忠欣公司が点数帯で色を分けた証書を出していますが、日本で受けた人の点数の程度は、CEFR やレベル別評価で見るのが確かです。
TOEIC で初めて375点だった場合、次は何をすればよいですか?
まず成績表でリスニングとリーディングのどちらが低いかを見ます。次に、演習や模試で Part ごとの正答率を見て、落としている Part を特定します。そのうえで、IIBC も勧める中学卒業程度の英文法と頻出単語の復習から、教材を1〜2冊に絞って進めます。次の節目は両セクション275点(合計550点前後)です。
TOEIC 550点は CEFR のどの段階ですか?
リスニング・リーディングの両方が275点以上で CEFR の B1 です。合計550点でも、リスニング300点・リーディング250点のようにリーディングが275点に届いていなければ、リーディングは A2 のままです。公式の対照はセクションごとの数字です。
Otteric で今の TOEIC の点数帯は分かりますか?
会員登録の前に、リスニングとリーディングから14問・約6分の診断を受けられ、いまのスコア帯と Part ごとの手応えが分かります。予想スコアは公式のスコアではなく、解答の履歴から出す目安です。