TOEIC を1か月で伸ばす計画:4週間の配分と、1日30分・60分・90分の時間の使い方

Otteric 編集部 ・ 公開

要約

TOEIC まで1か月(4週間)あるとき、点数は約束できませんが、時間の使い方は決められます。IIBC の学習ガイドは、100点伸ばすには英会話研修で「300時間前後かかるといわれています」と紹介しています。1日1時間なら1か月で約30時間、2時間でも約60時間で、300時間とは開きがあります。1か月でどれだけ伸びるかを示す公式の資料はないので、目標は「取りこぼしを減らし、時間配分を決める」ことに置くのが無理のない考え方です(この記事の提案)。この記事の提案は、1週目に本番と同じ200問・約2時間を1回通して解いて現在地を測り、2〜3週目は間違いの多い Part を2つに絞って直し、4週目に別の回でもう1回通す、という配分です。通しは1か月で2回までにして、その分を間違いの見直しに使います。1日の時間配分は、30分・60分・90分の3つの例を表にしました。TOEIC L&R はリスニング約45分・100問、リーディング75分・100問、合計約2時間で200問です(IIBC 公式)。配分は公式の基準ではなく、この記事の提案です。

「試験まであと1か月。何を、どの順番で、1日何分やればいい?」という質問に答えるページです。点数がどれだけ伸びるかは、いまのスコアと使える時間で変わるので、ここでは「1か月をどう配るか」に絞って書きます。試験の形式はIIBC 公式サイトの出題形式のページで確かめました。

1か月で、どのくらい伸びる見込みか

公式に「何時間で何点上がる」という基準はありません。IIBC の学習ガイド(TOEIC L&Rの目標スコアと必要な学習時間の関係とは?)は、一般に100点伸ばすにはネイティブスピーカーによる英会話研修で300時間前後かかるといわれている、と紹介しています。英会話研修の数字なので、TOEIC の形式に慣れる勉強にそのまま当てはまるわけではなく、計画の目安として見てください。

1か月の学習時間の合計は、次のとおりです(単純な掛け算で、点数の換算ではありません)。

1日の時間30日間の合計
30分約15時間
1時間約30時間
1.5時間約45時間
2時間約60時間

時間の合計は300時間より少ないですが、時間と点数が比例するとも、1か月でどれだけ伸びるとも、公式の資料には書かれていません。TOEIC は出題形式が決まっているので、形式に慣れていない人は、時間配分や解き方の整理で取りこぼしが減る余地があります。どこまで伸びるかを保証する資料はありません。

もうひとつ、スコアには誤差があります。ETS の Score User Guide は、同じ人が2回受けたときのスコアの差(SEdiff)が、リスニング・リーディングそれぞれ約35点であり、±35点(約68%の信頼区間)の範囲の差は統計上の揺れの可能性がある、としています。1か月後の結果が前回より20〜30点違っても、それだけで勉強の効果があった・なかったとは言い切れません。予想スコアの精度は予想スコアはどのくらい当たる?にまとめています。

ここから、1か月の目標は「いまの点を、きちんと取りこぼさずに取る」「時間切れをなくす」ことに置くのが無理がありません。大きく伸ばしたい場合は、1か月で終わりにせず、次の回に続ける前提で考えてください(期間ごとの目安はTOEIC 600点までの期間にあります)。

1か月の配分:4週間の流れ(この記事の提案)

ここから先は公式の基準ではなく、この記事の提案です。考え方は3つです。

  • 通しは2回だけ。 200問を通して解くと、解くのに約2時間、見直しに同じくらいかかります。回数を増やすより、1回を見直しきるほうに時間を使います。
  • Part は2つに絞る。 1か月で7つの Part を均等に直す時間はありません。
  • 新しい教材を増やさない。 単語帳も問題集も、1冊(1種類)を終わらせます。
週目的やること週の終わりに確かめること
1週目現在地を測る週の前半に、公式問題集の1回分を本番と同じ約2時間で通して解く。間違いを Part ごとに数え、時間切れで解けなかった問題も数える。後半は、間違いの理由(聞き取れない・単語が分からない・読めたが選び間違えた)を分ける間違いの多い Part を2つ選べたか
2週目選んだ Part を直す(1)選んだ2つの Part を毎日。リスニングなら、解いたあとに音声を聞き直しながら文字を確認し、聞き取れなかった所を探す。リーディングなら、Part 5 は文法・語彙のどちらの問題かを言葉にする同じ種類の間違いが繰り返されていないか
3週目選んだ Part を直す(2)+時間配分同じ Part の続きに加えて、リーディングの時間の配り方を決める。Part 5・6 にかける時間の上限を決めて、Part 7 まで届くようにするリーディングが最後まで解けたか
4週目2回目の通し・仕上げ週の前半に、別の回で2回目の通し。1週目と同じ Part ごとの数え方で比べる。後半は、間違いの見直しと、単語の復習。最後の2日は新しいことを増やさない時間配分どおりに解けたか、持ち物と会場の確認

リーディングは75分で100問なので、1問あたり平均45秒です(IIBC 公式の時間と問題数から計算)。解く順番や時間の決め方はTOEIC Part 7 の時間配分、Part 5 の考え方はPart 5 の解き方にあります。

2週目の「選んだ Part」は、1週目の結果で決めます。Part ごとの苦手の見つけ方は苦手な Part を知る方法にまとめています。リスニングで Part 2(応答問題)が多く落ちている場合は、Part 2 の対策が使えます。

1日の時間配分:30分・60分・90分の例

平日に使える時間は人によって違うので、3つの例にしました。休みを1日入れ、週末のどちらか1日は長めに取る、という前提です。

内容30分の日60分の日90分の日
選んだ Part の演習15分30分40分
間違いの見直し(解説を読む・音声を聞き直す)10分15分30分
単語(間違えた問題に出た語、単語帳の復習)5分15分20分

演習の中身は、リスニングの日とリーディングの日を分けると続けやすくなります。たとえば月・水・金はリスニング、火・木はリーディング、土曜は長めの日にして通しか Part 7 の時間を計った練習、日曜は休み、という組み方です。

一番時間をかけたいのは、解く時間ではなく「見直しの時間」です。解きっぱなしでは同じ間違いが残るので、30分の日でも見直しは削らず、演習の数を減らします。単語は、新しい単語帳を始めるより、間違えた問題に出た語を覚えるほうが1か月では効率的だと考えられます(この記事の考え方)。1日の語数の決め方はTOEIC の単語は1日何個?にあります。

時間がまとまって取れない日は、通勤や昼休みの15分でもできます。15分に向く練習と向かない練習は通勤・昼休みの15分でできる TOEIC 勉強法に書きました。

通しの回数と、やらないこと

通しを2回に絞るのは、時間の問題です。200問を解いて見直すと、1回で4時間前後かかる計算です(約2時間+見直しに同じくらい、という見積もり)。1週目と4週目に入れれば、その間の2〜3週間は Part ごとの直しに使えます。1日に使える時間が30分の場合は、通しの代わりに、リスニング100問(約45分)とリーディング100問(75分)を別の日に分けて解いても構いません。

1か月でやらないほうがよいことを挙げます。

  • 全部の Part を均等にやる。 選んだ2つの Part に寄せます。
  • 教材を次々に変える。 同じ問題集を見直して使い切るほうが、1回分の問題から得るものが多くなります。
  • 前日・当日に新しい問題を解く。 最後の2日は、解いたことのある問題の見直しと、持ち物・会場の確認にします(直前の過ごし方はTOEIC 直前の2週間・1週間の勉強法)。
  • 答えに迷ったまま空欄にする。 誤答は減点されないと、IIBC のテスト結果についてにあります。時間が余らなくても、最後はどれか1つにマークします。

1か月の前に、受ける回を確かめる

1か月の計画は、受ける回が決まってから立てます。12月から3月の日程と申込の締切は2026年12月〜2027年3月の TOEIC の試験日と申込期間にまとめています。日程の記事にあるとおり、申込の締切は試験日の1か月以上前なので、「あと1か月」の時点で、その回の申込がすでに締め切られていることがあります。受けたい回が決まっているなら、先に締切を確かめてください。

期間が3か月ある場合の週ごとの計画は、0円で TOEIC 600点を目指す3か月の計画にあります。残りが2週間に入ったら、直前2週間の勉強法に切り替えます。

Otteric で1か月を進めるなら

Otteric は、ブラウザで使う TOEIC L&R 専用の対策アプリです。この記事の1か月を進めるのに関わる機能は次のとおりです。

  • 約6分の診断:登録の前に、14問でいまのスコア帯と Part ごとの手応えが分かります。1週目の「どの Part を直すか」を決める最初の材料になります。
  • 毎日の演習:試験日を設定すると、試験日から逆算して、苦手な Part と復習のタイミングをふまえた3セット(1セット5〜10分)が並びます。無料プランでも1日3セットまで使えます。
  • 30問模試:約18分で、無料プランは月2回までです。結果に Part 別の正答率が出ます(短い模試は Part ごとの問題数が少ないので目安です)。2時間取れない日の確認に使えます。
  • Part ごとの分析:プロフィールの「分析」で Part 1〜7 の正答率が見られ、2週目に絞る Part の確認に使えます。

プレミアム(月額¥890、年額¥7,500、税込)にすると、演習・模試・単語帳が無制限になります。プレミアムの200問模試(約120分)は本番と同じ構成です。ただし、画面で解くので、紙のマークシートに鉛筆でマークする練習をしたい場合は、公式問題集の書籍が向いています。機能と料金の一覧は Otteric の特長 にまとめています。

目的ごとの選び方

  • 1か月で、まず現在地を知りたい人: 公式問題集の1回分を約2時間で通して解く。
  • 1日30分しか取れない人: 通しは分割し、演習と見直しを優先。単語は通勤の時間に回す。
  • リーディングが時間切れになる人: 3週目の時間配分を先に始め、Part 5・6 の時間の上限を決める。
  • 本番と同じ通しを2回やりたい人: 公式問題集の書籍かアプリ。公式問題集は、1回200問のテストが2回分入っています(TOEIC を初めて受けるとき、何から始めればいい?)。
  • 残りが3か月ある人: 1か月でまとめず、3か月の計画で進める。

よくある質問

TOEIC は1か月でどのくらい点数が上がりますか?

公式に、期間でどれだけ上がるかという基準はありません。IIBC の学習ガイドは、100点伸ばすには英会話研修で300時間前後かかるといわれていると紹介しています。1日1時間・1か月で約30時間なので300時間とは開きがありますが、時間と点数が比例するとも、1か月でどれだけ伸びるとも公式には書かれていません。この記事の提案では、取りこぼしを減らし時間配分を決めることを目標にします。

TOEIC の勉強を1か月でやるとき、週ごとにどう配ればいいですか?

この記事の提案です。1週目に公式問題集の1回分を約2時間で通して解き、間違いを Part ごとに数えます。2〜3週目は間違いの多い Part を2つに絞って直し、リーディングの時間配分も決めます。4週目に別の回で2回目の通しをして、見直しと仕上げをします。

1日の勉強時間は、どう配分すればいいですか?

この記事の提案です。60分なら、選んだ Part の演習30分、間違いの見直し15分、単語15分です。30分の日は演習15分・見直し10分・単語5分、90分の日は演習40分・見直し30分・単語20分にします。時間が足りない日は、見直しを削らず演習の数を減らします。

1か月の間に、通しの模試は何回やればいいですか?

この記事の提案では2回です。1週目に現在地を測る1回、4週目に時間配分を確かめる1回です。200問を通すと、解くのに約2時間、見直しに同じくらいかかるので、回数を増やすより見直しを優先します。

TOEIC のスコアには誤差がありますか?

あります。ETS の Score User Guide は、2回の受験のスコアの差(SEdiff)がリスニング・リーディングそれぞれ約35点で、±35点(約68%の信頼区間)の範囲の差は統計上の揺れの可能性がある、としています。1回の結果で、勉強の効果を決めつけないでください。

1か月で、リーディングが時間切れになる場合はどうすればいいですか?

リーディングは75分で100問、1問あたり平均45秒です(IIBC 公式の時間と問題数から計算)。この記事の提案では、3週目に Part 5・6 にかける時間の上限を決め、Part 7 まで届く配分で練習します。解けなかった問題も、誤答は減点されないので、最後にどれか1つマークします。